青年は旅立つ。
  

愛する恋人と自らの開墾した農地を残して。
 
 
旅の道連れは二つ。使い慣れた愛刀と恋人のくれたお守り。
  
一度だけ振り返るとそこには大きく手を振る恋人の姿があった。
  
大きく頷いて手を振り返すと前を向いて歩き始めた。
  
さあ、旅を始めよう。