行動宣言


提出能力

円卓の騎士暁隊

白兵:


作戦

【陣形】

・敵に後ろを取られないように味方同士でお互いに背中を守る。



【装備】

・ナイフやソードなどの刀剣類で突きや斬撃を行う。

・装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する



【体術】

≪全般≫

・フェイントを交えて相手の防御を崩してから攻撃する。

・相手の目線、体捌き、ポジションから間合いや攻撃のタイミングをはかる。

・目や鼻、こめかみ、あご、首、喉、鳩尾を狙って攻撃する。

・アラダやチル、オズルの目を積極的に狙い、突いたり目潰しする。

・攻防の流れの中で相手の無防備な部分を見極めて肘や膝で打つ。

・相手の懐に飛び込む際は防御を意識しつつ相手の急所を狙って突く。

・相手が飛び込んできた際は体全体を攻撃線からはずして防御する。

・相手の打撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。

・相手の攻撃の軌道を見極め、上段・中段・下段受けを状況によって使い分ける。

・攻撃を受けた際は相手の近くから離脱するか、攻撃を続行するかを選択する。

・反撃の際は防御したら即座に突く、蹴る、打つなどして攻撃する。

・初撃で相手の動きを止めた後、続けて突き・蹴りなどで攻撃を続ける。

・基本的な攻撃の技術を応用し、連続して技を繰り出すようにする。

・相手が前に進んでくる勢いを利用し、脚を払ってバランスを崩し、次の攻撃につなげる。

・力がない者は敏捷性・スピード・タイミング・バランス感覚を最大限に利用する。

・単純なスピードだけでなく、攻守のタイミングを常に意識する。

・呼吸をコントロールし、冷静さを保つ。

・相手の視線方向と挙動をよく観察し、攻撃タイミングを見極める。

・時間差攻撃を仕掛け、崩しを入れる。

・ドラゴンスレイヤーの超長剣のリーチを最大限生かせるよう少しでも広めの場所で戦うように心がける。

・リーチの長さを生かして、懐に潜り込まれないように戦う。

・武器を持っている相手の場合は、ドラゴンスレイヤーの膂力で武器を弾き飛ばすことも視野に入れる。

・超大剣は遠心力をつけ威力を増す。

・踏み込みは鋭く大きく行う。





≪打撃≫

・状況によってアッパーカットや手刀、拳槌、肘打ち、膝蹴りを使い分ける。

・突く際は全体重を乗せて、相手の体の向こう側を意識して打ち抜く。

・状況に応じて横蹴り、前蹴り、回し蹴りなど蹴りの種類を変える

・回し蹴りを打つ際は脚、膝、腰の力を利用し、上半身でバランスをとりながら相手に全体重を叩き込む。

・蹴るときは踵、つま先、脛など状況によって蹴りに使う部分を変える。

・打撃の種類

基本突き:脇を絞り、真っ直ぐ拳を突き出す。上半身の力だけでなく体重移動や腰の回転を意識し体重をかけて打つ。

上段突き:胸やノド、頭部を狙う。頭部は特に目、鼻、こめかみ、あごなど急所が集中しているので効果が高い。

中段突き:相手の胴体のど真ん中=鳩尾を中心に狙う。鳩尾にまともに打撃が入ると内臓へ衝撃が伝わって立っていられなくなる。

裏拳:手の甲でスナップを利かせて打つ。顔面など比較的もろい部分を狙う。

拳槌:握った拳を振り下ろしたり、体を回転させるようにして打つ。

肘打ち:人体の中でも硬い肘を使い、相手を打つ。全体重をかけて相手の弱い部分を狙う。

上段蹴り:下半身のばねを使って脚を振り上げ、上半身のバランスをとりながら相手の頭部を蹴る。

中段蹴り:相手のわき腹、みぞおちを狙う蹴り。相手の状況で前蹴りや回し蹴りを使い分ける。

下段蹴り:膝や足の甲を使って相手の太もも周辺めがけて蹴りこむ。足をつぶして立てなくしたり、素早さを封じたりできる。

前蹴り:片足を上げて抱え込み、体重を乗せて真っ直ぐ蹴りこむ。



≪刃物≫

・ナイフや刀剣で攻撃するときは攻撃角を意識し、上下左右斜めに斬ったり最短距離で突く。

・斬撃の種類

唐竹割り:まっすぐ振り下ろして斬る。

袈裟斬り:刀剣を斜め上から敵の体に振り下ろして斬る。

水平斬り:刀剣を横水平に切り払って敵を斬る。

刺突:敵の胴体真ん中を狙い、まっすぐ突く。する時は刃を寝かせて(横にして)行う。そうすると、骨に当たらずに貫ける


SS

暁隊攻撃用SS1

マッチをこする音。戦場に細く、煙がたなびいた。

口にくわえた煙草。紫煙を立ち上らせるソレは、まだ火がついてすぐのようで。

片手に握った剣を肩に当てながら、もう一方の手でマッチを潰し、捨てた。

男の背後で少女が軽く咳き込む。

「……煙草は嫌いか?」

眉根を寄せて心配そうに問う壮年の男。

開いた手で煙草をつまみ、捨てようかどうかと思案の様子。

「うぅん。パパと同じ匂いよ」

「そうかい。悪い、戦いの前は吸わないと落ち着かなくてな」

もう一度口に咥えると、飛んできた流れ矢、片手の剣で切り払った。

背後の少女には、戦場の剣気すら近づかせない。そんな表情。



「貴方、どうして私の剣になったの?」

ふと、少女が疑問を投げかける。

不思議だったのだろう。知り合いでもない少女の剣になると、出会った瞬間に決めたこの男が。

「餓鬼守るのは大人の仕事だ。それに俺は教師だからな。お前の親父が来るまで、傷一つつける気は無いのさ」

あまり理由になってはいない。知り合いにだって幼くして戦っている人間たちは何人もいるはずだ。

しかし少女は頷いた。彼の守りの思いは、決して嘘ではないのだろう、と。

「そう。紳士なのね、貴方」

「止めてくれ。そんな柄じゃない。ただのおっさんだ」

深く吸い込んだ煙、一気に吐き出す。空気の流れは一瞬止まった後再び。

煙を彼らの横へと攪拌し、かき消した。

「おっさんだって、なんだって。紳士は紳士よ」

「そうかい。それはどうも」

頭を下げて、にかっと笑いかける。其れを見た王女も、また、彼に笑いかけた。



「貴方なら、今は良いわ」

「何が?」

無言で札を取り出す王女。其の柄は深織には見えない。

「これは?」

「スペードの王様。契約は、完了したわ」

黄金色に輝いたと思うと、トランプの札はばらばらになった。

男は体に違和感を覚える。煙草をくわえた口の上。鼻の下。

手を触れると、其処にあったのはひげ。

「なんだ、これは……」

「パパは立派なおひげが生えてないといけないの」

「そうかい。俺は教師だが……まぁ、いい。お前の親父が来るまで、だ」

体に力がみなぎった気がする。

背後の王女を抱き寄せると、きゃ、と。驚いた声。

「急に何するの?」

「悪いな、俺の薔薇。そろそろ、時間みたいだ」

剣握った手で煙草掴んで、投げ捨てた。

赤い炎をともしたまま、宙に浮かんだ煙草、剣の一振りで砕け散る。

自身の正面にいるのは、敵。

「お初お目にかかる。運命の敗者」

そうして彼は、羽のように軽い自身の王を抱き寄せ、敵へと駆け出す。

暁隊攻撃用SS2

「トラナ王女。ここまで来ましたな」

「はい」

 しらいし裕の問いかけに凛とした声で答える小さいながら威風堂々とした少女。

 小さな体に悲しみと決意を秘め、今、黒(ファウ)オーマとの決戦の場にあった。



 この遠い国にはパパはいない。

 ……でも、よくしてくれる人たちがいた。



 この横に立つこの国の王、しらいし裕は見慣れぬこのニューワールドで迷っていたトラナを国につれてきてくれた。



『トラナ、また一緒に遊ぼうね』

 オガサワラというこれまた異世界のリゾート地に遊びに行った風杜神奈もいる。



 そして今、目の前には背の高い男が立っている。その顔にはトランプの王のような髭。

 パパを思い出す。涙が一筋落ちた。

「どうしたんだ?」

 トラナをを気遣うその姿が、秋津と重ならず少し戸惑う。

「ううん、なんでもない」

 でも今はこの人が守ってくれるんだと思うと、トラナは笑顔を作った。



 剣の元名は深織志岐。ただの人、ただの教師でありながらも暁を体現するものとしての騎士の心意気を持つ男。例えこれが秋津が来るまでの代役であろうとも年少者を守護するべき教師の立場としても、護るべきものを護るためにある騎士の立場としてもここは負けるわけには行かなかった。



「指揮官のバロ殿か。」

「我はダークサマーレルムの巫女王が剣を仰せつかった者」

「姓は深織」

「名は志岐」

「庇護すべき者を護るためならば、竜に会っては竜を斬り、神に会っては神を斬る」

「剣としての名こそ頂いてはおらぬが、貴公のお相手仕る」


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