芝村 :
イベントはどんなものをお好みで?

時雨 :
可能でしたら、八神少年のクリスマスイベントの返事に名前が出てきた天領図書館に行ってみたいのですが。

芝村 :
ええ

芝村 :
では2分まってね

時雨 :
はい。

/*/

芝村 :
ここは藩国まるごと図書館だ。

時雨 :
藩国丸ごと!!!

芝村 :
ええ。

芝村 :
100m級の建物全部が本棚だ。

芝村 :
それがいくつも並んでいる

時雨 :
………

時雨 :
もはや圧倒されます、

時雨 :
国会図書館みたいなものかなと思っていましたが、これは……

エステル:
「なんでデジタルデータにしないんでしょうか・・・」

時雨 :
「ペーパーメディアにも、味というか。それなりに意味があるんですよ」

時雨 :
「デジタルに比べると、改ざんもしづらいですしね」

エステル:
「なるほど。まあ、たしかに実用性以外の意味があるんでしょうね」

時雨 :
「まあ、アンティーク趣味も大きいと思います……さて」

時雨 :
「ちょっと調べ物をしたいんですが、お手伝い願えますか?」

エステル:
「何を調べるのですか?」

時雨 :
「私たちの国の、宇宙での戦史について調べてみようかと」

時雨 :
「これでももともと参謀、戦争屋だったので」

エステル:
「帝國参謀部はなくなったとききましたが」

時雨 :
「ええ、もうありません。ただ、それで戦争がなくなったわけではありませんし」

エステル:
「なるほど」

エステル:
「分りました。協力しましょう。まずはディレクトリを探しましょう」

時雨 :
「ありがとうございます」

芝村 :
エステルは案内板か案内コンピュータを探している。

時雨 :
彼女を見失わないようにしつつ、エステルが見ていない方向にないか探します

芝村 :
感覚はいくつだい?

時雨 :
参謀込みで9です

芝村 :
成功した。

芝村 :
見つけたよ

エステル:
「どこでしょう」

時雨 :
「あったみたいですよ」

時雨 :
「こっちです」

時雨 :
そういって、エステルと一緒に見つけたほうへ行きます

芝村 :
はい。移動しました。

芝村 :
調べるとビル一個が、戦史のようだ

時雨 :
………

時雨 :
絶句

エステル:
「さて、あまりに多すぎますね。もっと絞り込まないと」

時雨 :
「ええ、そうしましょう」

時雨 :
内部用の索引とかはありませんか?

芝村 :
ええ。ありますよ

芝村 :
どんなことをしらべたいのかな?

時雨 :
まずは概説的なものをいくつか、それから

芝村 :
ええ

時雨 :
宇宙での戦闘についてのもの。できればにゃんにゃん以外の外敵との交戦についてのものがあれば、それを。

芝村 :
にゃんにゃん共和国以外での戦いは極少ない。リン・オーマとの戦いが一例ある。

時雨 :
リン!?

時雨 :
わかりました、ではそれを。

芝村 :
帝國と共和国が別れる前の話だね。

時雨 :
ほう……ということは300年以上前ですね

芝村 :
大量の宇宙船で攻めて着てるようだ。

芝村 :
300年前なら今とあまり変わらない水準だね

時雨 :
単に帝國、共和国に分かれていないだけですか

時雨 :
実に興味深い……

芝村 :
技術水準がね。

時雨 :
はい。

芝村 :
隣からエステルが見てる。

エステル:
「グレートワイズマンの船とは違いますね」

時雨 :
「グレートワイズマン?」

時雨 :
「宇宙に知類の種を撒いた、偉大な存在でしたっけ」

エステル:
「ええ。この敵の船の形は、ネーバルやハチとは違います」

時雨 :
「さりとて、グレートワイズマンでもないと」

エステル:
「いえ。ネーバルもハチもFも、グレートワイズマンの船を使っているから」

時雨 :
以前宇宙で交戦した艦隊とも違いますよね?

芝村 :
宇宙はFとハチだったからね

芝村 :
(赤)

時雨 :
なるほど

時雨 :
戦闘自体の記録はありますか?編成や戦術などについて。

芝村 :
あるね。

芝村 :
共和国は100藩国合計で1100万tほどの資源・燃料・食料をつかってる

芝村 :
部隊数だけで100超えているね

時雨 :
100藩国!!

時雨 :
白兵部隊って存在していますか?

芝村 :
白兵は評価26を筆頭に2国がでてるね

時雨 :
暁クラスか……

時雨 :
サイボーグ系?それとも海賊仕様のI=Dとかですか?

芝村 :
歩兵はそれ以外で40部隊ほど出てるね

芝村 :
ほとんど使われずに終わっている。

時雨 :
歩兵が40!?

時雨 :
なるほど、全面的な大動員だったのですか

時雨 :
主力となった部隊とその戦術は?

芝村 :
宇宙戦闘機と宇宙空母だね

芝村 :
母艦で輸送して戦闘機で戦ってる

芝村 :
ああ。なんとなくイメージできた。

芝村 :
高ARで、それだけで勝負がついたんだな

時雨 :
そのようですね

時雨 :
「戦闘機か……やっぱり機動戦か」

エステル:
「無駄な話ですね」

時雨 :
「無駄ですか?」

エステル:
「半分の部隊が使われてないなら、無駄です」

時雨 :
「ああ、そういう意味か」

時雨 :
「予備兵力だったという考え方はできませんか?」

時雨 :
「まあ調べてみないとなんともならないか……」


エステル:
「この歩兵達は待機している間に士気は下がる被害はでるで、大変な事になっていると思います」

時雨 :
「ああ、なるほど」

エステル:
「今までの先例と同じでしょう。最初から全部機動戦にしてもよかった」

時雨 :
「使い道のない部隊は最初から出さないということですね……こっちでもなぜか整備士二人だけ打ちあげたりしてたなぁ」

時雨 :
当時の動員状況についての記述はありませんか?

芝村 :
ええ。ありますよ

芝村 :
参謀本部が猛烈に文句言われてるね。

芝村 :
大荒れしている。

時雨 :
「…………」

時雨 :
ちょっと涙ぐみます

芝村 :
戦う前からボロボロだよ。

時雨 :
もう半ば自棄だったんですね……

時雨 :
「結局、事前の準備に尽きるわけか」

エステル:
「事前準備というか」

時雨 :
「想定ができていなかったのでしょうね。人のことを言えた義理ではありませんが」

時雨 :
「エステルさん、ネーバルではどのように宇宙戦を展開していたか聞いていいですか?」

エステル:
「我々は損害を気にしていませんでしたから」

エステル:
「密集艦隊の突撃を行っていました」

時雨 :
「……」

時雨 :
「それで……大丈夫だったんですか?」

時雨 :
「艦船の損失も死者も、少なからず出ると思いますが」

エステル:
「かなり損害を受けましたが、まあ。損害より大切なものは、いくらでもあります」

時雨 :
「それが勝利だと?」

時雨 :
「損害を出さないようにする戦い方を考えようとは思わなかったんですか?」

エステル:
「貴方がたの今の状況は、敗北となんらかわりません」

エステル:
「我々は違います」

時雨 :
「でも……」

時雨 :
苦々しい顔。

エステル:
「形だけ繕った勝利は、勝利ではありません」

時雨 :
「どんな犠牲を出しても敵を完膚なきまでに叩きのめす、それが勝利だと?」

エステル:
「戦争は外交の一手段です。問題をすりかえないでください」

エステル:
「外交上必要な成果があって、それをとるために戦争を選択せざるをえなくなったときに、そんな状況で損害なしとか、敵を殲滅するとか、そんなことがあるわけないでしょう」

時雨 :
深呼吸しながら「……ええ、わかりました」

時雨 :
「それならわかります。『武器のない外交は楽器のないオーケストラだ』だったかな……」

時雨 :
「すみません、ちょっとナーバスになったいたみたいです」

エステル:
「いえ。外交上必要のない戦闘、例えば防衛戦なら、負けて当然です」

時雨 :
「苦言、心に刻みます」

エステル:
「相手は勝つつもりできているんですから」

時雨 :
「それに勝つには、相応の心構えが必要であると?」

エステル:
「勝つ算段がなければ降伏したほうがマシと言っているだけです」

エステル:「心構えで戦争するつもりですか?」

時雨 :
「準備の話ですよ」

エステル:
「そうですね。準備はあまり意味ない気もしますが」

/*/
芝村 :
はい。時間です。お疲れ様でした
時雨 :
お疲れ様でした、ありがとうございます


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